【さいたま市浦和区・南区】一つの「しおり」からつながった縁。「さいたま市立中央図書館」で市内の幼稚園の園児が制作した「しおり」の配布が始まっています
JR浦和駅東口から徒歩1分のところにある、さいたま市複合公共施設「Comunale(コムナーレ)」。商業施設「浦和PARCO(パルコ)」と同じビルの8階~10階が「コムナーレ」となっており、8階には「さいたま市立中央図書館」があります。こちらの児童コーナーにある、児童書に関する質問や予約をできるカウンターの「児童デスク」に2023年3月の“さいたま市子ども読書の日”である23日(木)より、さいたま市南区の「はとり幼稚園」の園児たちが作った「しおり」が置かれています。「はとり幼稚園」では、毎年秋に、保護者の方が中心となったバザーが催されているそうです。その中で、年長クラスの園児たちは「困っている人たちの力になりたい」との想いから、手作りのクッキーを作って販売し、売上げ金を寄付するチャリティーを行っているとのこと。しかし…コロナ禍で、クッキーの販売をできず、昨秋のバザーでは園児たちの案により本に挟む「しおり」をチャリティーのお礼として制作し、配布されたそうです。また、年長クラスのお手伝いとして年中クラスの園児たちも一緒に制作をし、「しおり」の当初目標は200枚だったそうですが、その目標数を超える220枚となったそうです。バザー当日、「しおり」はチャリティーのお礼として配布されましたが、コロナ禍で来場者の制限をしていたこともあり、手元には約50枚の「しおり」が残ったそうです。「想いが伝わらなかった」と、残念がる園児の姿もあったようですが…月日が流れ、季節は春の便りが届き始めた頃、一つの奇跡が起こったそうです!
さいたま市内の図書館で本を借りた一人の保護者。読み進めると、その本の中には一つの「しおり」が挟まっており、なんと、その「しおり」は、「はとり幼稚園」のバザーで配布された「しおり」だったそうです。巡り巡った縁の知らせに、園児たちは「えー!!」と顔を見合わせて歓び、中には「人の手に渡ったということか…」としみじみと話す園児の姿もあったようです。
そのことがきっかけとなり、手元に残った約50枚の「しおり」をどうするかの議論を園児たちを中心に何日もかけて行い、結果、園児たちが導き出した答えは…「パルコの図書館(さいたま市立中央図書館)に届けよう!」園児たちの熱い想いを受け取った「さいたま市立中央図書館」にて、さいたま市子ども読書の日から配布が始まりました。お一人さま1枚、ご自由にお持ち帰りいただけます。尚、「しおり」がなくなり次第配布終了となるそうです。春は、新たな出会いの季節でもあります。人と人との出会いがあるように、本との出会いもまた明日への活力へとつながることもあります。
買い物や映画を観た帰りにも気軽に立ち寄れる「さいたま市立中央図書館」。本を借りる際に、一つ「しおり」を手にしてみるのもいいかもしれません。
【中央図書館】さいたま市子ども読書の日にしおりはいかが?
幼稚園の子どもたちから、手作りのしおりをいただきました。どれも色鮮やかで、しおりを使うために本を読みたくなってしまいそう。
中央図書館の児童デスクで配布していますので、気になる方はお早めに。#子ども読書の日 #さいたま市 pic.twitter.com/yLzGpFnc1Q— さいたま市図書館 (@SaitamaCityLib) March 23, 2023